「あ、でも。海の所の彼女が来てるらしいよ。」 夏弥は言う。 「彼女…って。」 あたしは疑うように、夏弥を見た。 「レディースじゃないらしい。一般人じゃないかな。」 一般人て言っても…。 海は昔から、眼が悪いのか、頭が悪いのか、違う女を連れていた。 でもその女の性格はヒドいもの。 昔会った女を思い出したら、吐き気がした。 今回はどんなでしょうかね…? 「まぁ。ちょっと行ってくるね。」 そう思いながら、立ち上がるあたしは。 やっぱりどこか諦めてはいない。