まぁ頭が痛いのはいつもの事。 黙ってバイクの後ろに乗った。 向かった先はいつものフードコートで、あたしはまた「いらない」って言うと良壱と同じ物を食べさせられた。 「ねぇ?」 無意識に口にフォークをくわえていた。 良壱はこっちを向いたから、あたしは話を続けた。 「彼女いないの?」 「いない。」 「寂しいね。」 「お前だっていないだろ。」