「那瑠。高校の許可、とれたから。」 なんでもないような顔をして、良壱は言う。 「…はい?」 少々理解するのに時間はかかったけど。 「明日からだから。」 夏弥も言う。 なんですか、あたしは…。 高校に行けと? 「制服は?」 良壱は夏弥に聞く。 「第三高校だったんでしょ。それでいいんじゃないの?」 あたしはぽかんと口を開ける。