「何やってんの?」 夏弥がドアから入って来ていた。 「見てわかんないか?」 良壱は言った。 「うん。」 夏弥は素直に頷く。 「拷問。」 にっこりと恐怖の笑顔をみせる良壱。 「可哀相じゃんか、那瑠。背中大丈夫だった?」 あたしは頷いた。 「こいつ、一本も折れてねーの。怪人かって感じだっつーの。」 呆れた声で良壱は言う。 「そりゃぁ、すごい。」 「高校は?」 裁縫をしながら、夏弥に尋ねている。 「OK」 その一言だけが返される。 …意味不明。