石塚っていうのは、あたし達みたいな人間の医者。 「わ~っ。ちょっと!」 はんば引きずられるようにして、中に入った。 この匂いが嫌。 薬の匂い。 「混んでるな。」 良壱は言う。 患者は多くて。 良壱が通ると…お辞儀をする。 「良壱て、そんなにエラくなったの?」 「は?みんな那瑠に頭下げてんじゃん。」