あたしはすぐにさっきの黒いベッドに潜り込んだ。 数分後、良壱も入ってきた。 「なにっ。何で入ってくるのっ!?」 「これ、俺のベッドだし。」 「じゃあ、あたしソファーで寝る。」 「うるせー。早く寝ろ。」 手首を掴まれてベッドに戻された。 あたしは目を瞑った。 すぐに良壱の寝息が聞こえた。 なんでだろう? あたしは、良壱と夏弥を街から追い出したのに。 怨んでないのかな。