「なんか、疲れた。」 テレビをぼーっと見ながら言う。 「俺もだ。」 「はぁ!?」 素っ頓狂な声が出た。 軽く睨まれる。 「お前とアイツが殴り合いになるのか、気ぃ張ってた。」 「…そう。」 少し殴りそうになって抑えた自分を褒めた。 あ、二回目は殴ろうとしてしまったっけ…。 ガラステーブルに手を置いて、床にベッタリと座っていた。 「寝るんならベッド行けよ。」 「まだ寝ない。ねぇ?」 あたしは聞いた。 「あ?」