後を追う気にもあんまりなれず、ぼーっとしていた。 何分かした後、姿を現した。 差し出されたコップを見て、持ってきてくれたんだってわかった。 「ありがと。」 ゴクゴクと水を飲んで、近くの棚に置く。 また横になると、良壱に後頭部をグイッと引き寄せられた。 隣に人がいるのには、慣れてない。 でも。 良壱なら大丈夫だって思った。