笑いあった後、あたしは言った。 「手、結んだの?」 夏弥と良壱は元々対立しあっていたのに。 「うん。」 穏やかな顔をして、夏弥は頷いた。 この二年間、あたしに色んな事があったように。 この二人にも色んな事があったんだ。 「もしかして。二人で手組んで、あたしに復讐にに来た?」 考えた事をそのまま言った。 「まさか。命の恩人だからね、那瑠は。」 夏弥は言った。 「逆だ。」 良壱はこっちを向いた。 「助けにきた。」