良壱の家に入れられて、また遅く気づく。

「お金…。」

本当に、なんの為に家に戻ったのかわかんない。

「良壱?」

「あ?」

「睨まないでよ。」

さすがに般若のような顔をされて、話すのは辛いのだけど。

「お前…。」

次は呆れた声。

「さっき何つった。」

あたしは眉を寄せる。

さっきって何時の話だよ。

「人生初の告白のこと?」

ソファーに座る良壱に言う。

そして、ため息をつかれた。