『答えろ。』 電話越しにガシャンと良壱が何かを蹴る音がした。 「…い、家です。」 一緒にいたら、キツいのに。 近すぎてキツくなるのに。 なんで良壱に会いたいと思ってしまうんだろう? 『すぐ出てこい。30秒以内。』 「30秒!?」 無理に決まってる。 エレベーターに乗って下におりるまで、結構かかるのに。 『遅れたら死刑執行。』 死刑執行…ってどこでそんな言葉を覚えてくるんだろう。 あたしは銀行の通帳とかを持って、外に出た。 あれ、でも。 30秒ってことは、良壱はもうここにいる?