そんな事を考えていると、 学校にすぐ着いた。 「おはよー」 「おはよー♪」 と軽く挨拶を交わしていた。 「裕里、おはよ」 男子で、あたしを裕里、と 呼ぶのはあいつしかいない。 「あ、悠。おはよー」 素っ気なく挨拶しちゃう自分、 素直じゃないなぁ。 挨拶を交わすと、悠はすぐに 教室に消えていった。