村の中でも大きな家があった。
どうやら地主の家である。

自分は旅人から奪った服を着て、旅人になりすました。


「旅の者ですが今晩泊めてくださらんか?」


優しい地主様と嫁様、10歳ほどの女子の3人暮らしであった。


難なく旅人として一夜を過ごす事ができ、自分の描くように物事は進んでいった。









なぜなら、
その一夜は赤く染める事しか考えてなかったからだ。