「あら!詩依良ちゃん久しぶりね――!」

この人は保健室の先生、
暁歩未[アカツキ フミ]先生。
背が低くて明るい先生。
この学園の卒業生らしい…。

「そうですか?
また、ベット借りてもいいですか?」

「ちょっと―詩依良ちゃん、また抜けてきたのぉ??
学園でトップクラスの生徒なのに―。」

だって面倒だったんだもーん!
心のなかで叫んだ。笑

「いいんですよ。転校生なんて興味ありませんし。」

「あぁ!そうだったわね。なんか転入試験かなりの高得点で合格したらしわよ!」

へぇ…あのキョロキョロ生徒がか…。

「とりあえず、寝ます。」

それだけ言っていつもの窓際のベットに入った。




転校生……――


どんな人なのかしらね。


あまり興味はないけど。

とりあえず、関わりたくないわ。


噂によると、一般人らしいし…

一般人は嫌い。

勝手な枠の中から見られて。
納得されて。


傷つくのは…………



シャ―――……

シャ―――?

「うぇ?」

「なぁ…あんたが三橋乃サン??」

隣をむくと一人の男子がカーテンを開けてベットの上から私を見ていた。

シャ―――ってカーテンが開く音かっ!

「おーい。聞いてる??」