本当は…本当は…



誰かに聞いて欲しくて…たまらなかったのかもしれない…



ううん…聞いて欲しかったんだ…


それが今頃…分かったあたし…



寧々も傷つけて…最悪だね…



「凛…」



寧々の今にも泣きそうな声…



それに続いてあたしは語り出したんだ……――



明日香ちゃんとの熱愛報道が報じられて…しかも腕まで組んで町を歩いていて…



彼女だって分かった事。



だからあたしは静かに絢斗を想い続ける事をやめる。



その事を聞いた寧々は…複雑な表情をしながら聞いていた。