「電話では無理な事???」



本当はちゃんと会って琉菜とたくさん話がしたいんだけど…



あたしの記憶的にはもうすぐ撮影開始だから…完全に休みがなかったような気がする…



『うん…やっぱり会って話がしたいな』



「んじゃぁ…ちょっと待ってね」


あたしは電話を耳元から話して、前で運転している亜沙美に聞く事にした。



「ねぇ???亜沙美?ちょっとでもいいから空いてる時間がある日ってないの???」



「うん???空いてる時間のある日???ちょっと待って」



亜沙美は道の端に車を停車し、手帳を開けた。



初めて亜沙美の手帳見たけど…



もうボールペンが重なりあってて真っ黒状態。



それほどあたしってすごいんだなと思った。