藤城君にキスをされると、私はそのままソファの上に押し倒された

「ちょ…ちょっと…藤城君?」

「だって、期末試験でずっとできなかったし」

「え? ダメ…今日はダメ
これから行くところがあるの!」

私は藤城君の胸を押し返した

「どこに行くの?」

「貴美恵さんのところ!
なんか…兄様を驚かせるパーティを企画してるんだって
6時開始だから、それまでに貴美恵さんの家に行かないとなの」

「30分くらい僕に時間を頂戴よ」

「でも…」

「大丈夫!
6時に間に合うように、終わればいいんでしょ?」

「終われ…ば…って、ちょ…藤城君ってば!」

「だーめ
もう、無理だから」

藤城君は、私の耳元で囁いた

身体がぞくっと反応した

ずるい…藤城君に求められて、抵抗できないって知ってるからって…

弱いところを攻めないでよ…