「もしかして…2年連続生徒会長をしたくなかったのってそういう理由?」

あたしは流し目で、克波君の顔を見た

克波君は首を横に振ると苦笑した

「まさか!」

「ふうん」

「…なんだよ、まるで俺が仕事をさぼってるみたいじゃねえの?」

「別に、そんな風には言ってませんけど」

あたしはぷいっと横を向いた

「莉子ちゃんもなんか言ってくんない?」

助けを求めるように克波君が口を開く

「え? あ…仕事してたんですか?
私には後輩に仕事を押し付けて、楽しようとしているように見えましたけど」

「り…莉子ちゃんまで…」

克波君が、がくっと肩を落とした