「あ、あった」

違う制服を来た人達が顔を上げ
必死に番号を探していた。

「秦くん私あったよ!」

「俺もあったよ」

俺、草津 秦と名前だけはカッコいいのだが俺自身は、至って普通の平々凡々と生きている。

無事に高校受験も終わり、合格発表に来ているわけだが周りみたいに「受かったー!」とか騒がずに冷静にいたりする。

「秦くんと一緒に高校生活出来て嬉しいね」

さっきの言葉を撤回する。
冷静になんていられない。

可愛い笑顔を向けられて「一緒に高校生活出来て嬉しいね」なんて言われてみろ!

テンション上がりますとも!

「そうだね、帰ろう」