「え!?」



すると、ボフっと何かが落ちてきたのだ。しかも、浩介の頭にだ



「あははは、引っかかった!アンタチョロいな……」



そう言って見知らぬ彼は笑う。



ヤンキーだ!



あたしは、直感でそう思った



今時黒板消しなんてドアに挟む!?
しないでしょ!?普通……しかも、転校生にしないよ!



浩介の頭には、白い粉がたくさん付いている。あたしは、セーフだった



少しだけ浩介に感謝だよね!もし、浩介が居なかったら、あたしに白い粉がかかってたってことだもんね!



「お前、失せろ!!」


「イヤだな~冗談も通じないんだ?アンタ……転校生が来たら、冗談言ったりするもんしょ?怒らない~怒らない~」



彼は、そう言ってニッコリ笑う。だけど、粉を被ったままの浩介は、まだまだ怒り足りないようだ



「アンタ、ここで暴れない方がいいかもよ?俺が、一つ忠告してやるよ。このKY学園ってのはさ、分かれてるんだよね……エリートとバカに」



何それ……良く分からないよ……



「俺みたいな、優秀でバカばっかりやってるのも居るけどね」