空に描く青


私も返す。

「ごーはーんー。」

椅子をガタガタと鳴らして、波崎は口をとがらせる。

「オーダーをお願いしまーす。」

やる気のない声を発する。

「オムライス!」

波崎は叫ぶ。

「このお店のオススメは?」

私は聞く。

「ステーキ。一番高いけど。」

「五千円内でおさまるんなら。」

「OK。」

橋本結城は奥に消えていった。

「おいしいよ。結城の料理は。」