「美和の病院がこっちに移ったんだって。」 美和。 岡本美和(オカモトミワ)。 吸い込んだ空気を肺が拒絶した。 その名前はもう聞く事はないと思っていたのに。 この気持ちを一言で表すのなら。 “衝撃” 「美和って。」 波崎は見開いた目を涼奈に向けていた。 「生きてたんだよ。」 涼奈も声を震わせた。 「生きてた…。」 私は涼奈が言ったことを繰り返した。