夕陽が綺麗だった。 でも、この綺麗な夕陽も清々しい気持ちも。 いつかは、忘れてしまうんだろう。 「志緒ちゃん、打ち上げいかないの?」 演劇も終わって、テンションがMAXになっている教室から出ようとすると、菜月に呼び止められた。 「うん、用事あるから。」 嘘と愛想笑いを残して、廊下に出た。