キンコンカンコーン…

「はい!じゃあ今日のHRは学園祭の事について決めようと思います」

「何かクラスでやりたいことはありますか?」

こうゆう言われ方をすればなかなか言い出せないもんだ

毎年、こんな感じで結局はお化け屋敷かたこ焼き屋である


「はい!」

「はい、杉浦君」

「俺は高校最後だから何か劇とかやりたいです」


ザワザワ…

杉浦君…俗に空気が読めない人だ
思ったことを何でも口にするので今この空気にも気付いてないだろう

実は俺が通ってる学校は進学校でこの時期はみんな勉強に集中したい

劇なんかやるともちろん練習をやらなければ行けないので勉強時間を割かなければいけない


「私もやりたいです」

なに!?
空気を読めない人がまだいたのか…

「喜多さんも劇やりたいのね?」

え?
喜多さん……?

この空気でやりたいという勇気は正直すごい

しかもその人は思いを寄せてる喜多さんと来た

こうなってしまった場合仕方ない
俺も賛成せねば…

「俺もやりたいです」