俺は自分の部屋に着くとベッドへ倒れ込んだ…。


明日、優さんの娘と会う…。
「めんどくせぇ…」
誰もいない部屋で呟いた。


ブーッ ブーッ ブーッ
携帯が震えた…。
携帯の画面には『隼人』と表示されてた。

「…」
『出たんなら何かゆうてぇな。出たかわからんやん』
「…用件は」
『そない冷たくしなくてもええやん。寂しいわ』
「…切るぞ」
『ちょっと待ってぇな-。明日の部活の事なんやけどな』
「明日は早めに終わらせる」
『自分、そらあかんわ。明日西城大が練習試合しに来んねん』
「…早く終わらせればいいだろ」
『それが、その練習試合を中等部の奴らが見に来んねん』
「…いつ決まった?」
『今日、監督とばったり廊下でおうた時やけど。なんでそないに早く帰りたいんや?』
「明日親父の再婚相手の家族に会うんだよ」
『なんや。初耳なんやけど!」
「言ってないから当たり前だろ」
『それで最近、理事長室に行ってたんや』
「あぁ。疲れたから寝る」
『ほな明日』
ブツッ

俺は電話を切った。