私は憂鬱なまま、教室のドアを開けた。 「静夏。おはよー」 「…おはよぅ…」 この子は青山 朔(アオヤマ サク) 小学生の時から同じクラスでいつも一緒にいる。 「なんか暗くない??そろそろ宿泊研修なんだから、やる気だして」 「いつもと変わんないよ。朔と同じ部屋になれるといいなぁ」 「同じになるって絶対」 「そうだよね」 朔の笑顔はやっぱり癒される。 でも… 私の頭は今日の夜の事でいっぱいで 何度も朔や先生達に注意された…。