結局、私達は行くことになった。


「あれ、高石じゃね?」


そんな言葉がちらほら。


中にはふったことのある男子まで。


だから嫌だったのに。


「ごめん」


突然頭上から聞こえてくる声。


「俺、なんも考えてなかったな」


「ごめん」


まさか、そんなこと言われるなんて思ってもいなかった。


なんでか、泣きそうになった。