【短編集】STAY



“パンッー”


そんな静寂を一つの音が破った。

少年が今まで読んでいた本を閉じた音だった。
少女が何の音かと少年の方を見ると少年と少女の視線が重なった。


「俺は命より大切なもの……あるよ」


少年が少女の目を見つめながら優しく言った。