適当に近くにある座席に座る。 本当は一番後ろの真ん中当たりが良かった。 一番後ろの座席は広くて足を伸ばす事もできるから。 隣との隙間がなく、凄い至近距離に私は映画どころではなくなる。 少し動くだけであたる肩にドキドキ。 そっと横を見ると、大翔くんは映画に集中しているようだった。 私のことなんて、全然気にするそぶりがない。 それが、悔しくって、悲しかった。 ドキドキしてるのは自分だけだと思い知らせられる…。