僕の執事

学校から10分程度車を走らせた所で、車が止まった。


「ここが俺の家。」


恭平が指差す方を見ると、存在感たっぷりのいかにも金持ちが住んでそうな家があった。
金持ちなのは、俺も変わんないけど…家だけでこれほどの差が出るんだなと1人納得してた。
 ガチャ─と車のドアが開く音がし、右側を見ると葵がドアを開けてた。


「お車を車庫に入れるそうなので、こちらで降りていただけますか?」


『あぁ…』


小さく頷き、カバンを掴むと車を降りた。
バタンと音がしたあと、葵は再び助手席に戻って行った。


「そんなに気になる?」


車庫へと向かう車を見眺めてると、俺の肩に顔を乗せた恭平にそう聞かれた。


『別に…』


「まあいいや、入れよ!」


恭平の後に続いて、玄関まで少し長い道を歩いた。


「─ただいま!って誰もいないんだけどな。」


そう笑う恭平は、少し悲しそうな顔をした。


『お邪魔します。』


外見もスゴいと中も凄いな…キョロキョロしながら通されたリビングのソファーに腰掛けると、どこから出てきたのかメイドと目が合った。


「坊ちゃんおかえりなさい。」


「ただいま。」


恭平がニッコリ笑いかけると、メイドはリビングを出ていった。


「帰ってもメイドしか居ないんだよね。」


悲しい顔の恭平を前に、俺はこんなに広いと掃除大変なんだろうな…。
って別の事を考えてた。