僕の執事

────…

「お目覚めですか?」


いつの間にか寝てたらしいく、起きた時には、すでに恭平は帰った後だった。
そして今、目の前には騎馬が、微笑みながら俺を見下ろしてる。


『今、何時?』


寝ぼけながら問いかけると、違う方から声がした。


「今は、7時55分です」


『……?』


体を起こし、間接照明だけが薄暗く照らす部屋の中を見渡すと、ベッドから少し離れた場所に葵が立ってた。
なんでそんな場所に?
口に出さない疑問が頭に浮かんで消えた。


「なにかお食べになりますか?」


『…いらない。
そんなお腹すいてないし。』


「そうですか。
では、もう少ししたら食事に致しましょう。」


珍しく反発しない騎馬を不思議に思いながら、再び横になった。


『恭平いつ帰ったの?』


「陸が目覚める一時間ほど前でしょうかね?
陸が寝てしまったので帰ると。」


『そっか。明日謝んないとな。』


「ですね。」


それから少し経った後、騎馬が何も言わずに部屋を出ていった。
しんと静まる部屋に、急に葵と2人きりにされ、変に意識してる自分に気づいた。