沙耶が止める。 「話があるの。愛美を追いかけるのはあとにして。」 それから部屋に戻った。 響には席を外してもらい、沙耶ちゃんと2人きりに。 「何話って?愛美が心配なんだけど。」 「大丈夫。愛美が行く場所は見当がつくから。」 「愛美の話だよな?」 「そうよ。・・5年前、愛美にはとても大切な人がいたの。愛しいって思える人が・・・」 それから話を聞いた。 愛美の過去の話。