優輝のことで頭がいっぱいになるたび、ここにくる。 つらいときも、悲しいときも。 ここに来て野原に寝転んで、星を見ながら波の音を聴く。 そうすると、なぜか安心する。 私は目を閉じ、今日の沙耶の表情を思い出した。 もう5年たつんだね。 5年前のことが、昨日のことのように思える。 私は優輝との過去を思い出した。