「何?」 「愛してる。」 「私も愛してる。」 優しいキス。 でも優輝の唇がわずかに震えた。 「優輝?」 「ずっと、ずーっと愛してるから。」 「私もだよ。ずっと・・」 「ストップ。」 「え?」 「愛美にもずーっと愛してて欲しい。でも俺は・・・」 ガラッ 「検査の10分前です。」 「わかりました。」 看護婦さんが出ていった。 抱きしめられた状態を見られことに恥ずかしいって思わなかった。 “でも俺・・・”の続きは何? 愛してるって言うの初めて拒否された。