星に願いを



途中で買った花束を添える。


「ごめんね・・・ここに来るのに時間がかかって」


優輝の命日のときは、あの秘密の場所にいた。


ここには行きたくなくて・・・逃げてるとわかってても、行けなかった。


「私・・・頑張ったかな?」


きっと、こんなバカな発言にも笑ってくれるよね。


「ねぇ優輝・・あれから5年が経ったんだね」


あの日のことが、昨日のことのように思える。



「優輝、私ね・・・お別れを言いにきたの」