ある日。 私は風邪を引いて、病院に行った。 親は抜けられない仕事があって、私1人。 咳が酷くて、フラフラしていた。 心細い。 こんなとき、誰かがいてくれたらなあ。 そう思ってたとき。 「大丈夫?」 「えっ?」 目の前には1人の男の子。 そして拓哉にそっくり。 拓哉が来てくれたと勘違いをしてしまうほど。 「咳酷いね。良かったらどうぞ」 そう言って、缶ジュースをくれた。 「ありがと・・ごほっ・・」 咳が酷くて、うまく話せない。 でも男の子は私が呼ばれるまで、私の背中をさすってくれた。