「まな、こっち」


「うん」


私たちは元カノ、綾香(あやか)さんに会う為にあるレストランに来た。


もちろん個室。


私が会うと聞いてすぐ、綾香さんが予約したらしい。


「緊張すんなよ?俺がついてる。」


「ありがと」


どんな人なんだろう?


私のこと認めてくれるだろうか?


ガラッ


「拓哉、お待たせ。」


「綾香・・・」


「久しぶりね。」


「まあな」


綾香さんは、想像していた人とは違った。


とても落ち着いた感じで、一言で言ったら“優雅”って感じだった。


「あなたが・・拓哉の彼女さん?」