こんなことされたら、自惚れてしまう。
でも理由は聞かない。
待つって決めたから。
「たく?」
でも、せっかく2人きりに慣れたし。
ちょっといじめよ。
「お姫様、俺と一緒に踊ってくれませんか?」
「は?」
たくの言葉に固まる。
「なんで?」
「ドレスだし?俺、野獣役するから。」
「踊ったことないよ。」
「俺に任せろ。・・いいだろ?」
たくから離れる。
嫌とは言わせないその目。
たくはずるい。
「一緒に踊ってください。」
たくが手を差し出す。
私はためらうことなく、その手に自分の手をのせた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…