「はあはあ・・」 息を整える。 いつの間にか裏庭に来ていた。 いつもなら人がたくさんいるけど、今日は誰もいない。 裏庭は花がたくさん咲いてて、私たち学生の癒やしスポットになってる。 「ばかだなあ・・私。」 これじゃあ、たくの彼女みたいじゃん。 まだ返事もしていない中途半端な私。 そんな私が、こんな行動をとることなんて許されないはず。 早く戻って謝ろう。 そう思い、来た道へ戻ろうとした。 そのとき。 後ろから誰かに抱きしめられた。 「誰?!」