胸がドキッてした。 たくはなんて答えるんだろう。 「俺は・・いないよ。でも・・」 「きゃあ~!ほんとに?!」 ちゅっ 隣にいた女の人がたくの頬にキスをした。 「じゃあ、あたし彼女候補ね!」 「愛美!」 いつの間にか走り出してた。 たくがキスされてるところなんて見たくなくて。 自分が仮装してることを忘れて、無我夢中で走った。 沙耶だけでなく、たくも私の名を呼んでいたことも知らずに。