「俊、無理してバカ卒業しなくてもいんじゃないの?それが取り柄だろ」 優しい准の一言である。 「准ちゃん…でも、千景さんがバカはいやって言うから……」 「いや…バカがいやとか言ってねーし。お前が嫌なんだけど」 千景のその言葉を受け流す俊太郎。 「…待っててね千景さん!!俺、准ちゃんと蓮くんに鍛えてもらって秀才になってやるから!!」 「俺勉強しねーし教えねーっつったろ」 やる気満々の俊太郎に何を言っても無駄である。 .