昨日、琉李ちゃんと本屋で会った。会計をしている時俺はCDのところにいたからわからない。.......けど何買ってたんだろ?

「まじだってー!凛生!」

どうやら隣のクラスの奴が、琉李ちゃんが変な本を買っていたのを見たらしい

「竜哉ー。お前それ信用できんのかー?だいたい俺はそんな奴より琉李ちゃんを信じるぞ」

「本当に!ほれ、写メもあんだぜ?」

「どれ」

竜哉がぐいっと携帯の画面を近づけてきた。そこには、琉李ちゃんらしき女が会計している

竜哉が指を動かして次の写真を見せてきた。どうやら手元を撮ったらしい

その本に書いてあったのは......

『雄豚』

「..........ぶッ!」

思わず吹きだしてしまった

「あ?どうしたんだよ凛生」

「ぶははははは!!!あーはははは!!ッッ」

「は?なに笑ってんの?」

「いや、こいつ琉李ちゃんじゃねぇぞ」

「?」

「よく見てみ、靴がこのこ髪長いだろ?」

「あー本当だ。琉李ちゃんはもっと髪短いよな」

「つか、この子濃いもん見てんなー」

「だよなッ!あはは!」