私はそう言って龍君の手を振り払って弘の後ろに隠れて背中にぴったりとくっついた

「こいつのこと怖いの?」

心配そうに見る弘にコクンと頷ずつ私

涙目になりながら私より頭ひとつぶん大きい弘を見上げた

「だからその目やめろよ…かわいすぎて抑えられないだろ」
と耳打ちをされた

もぅクラクラしてきた恥ずかし過ぎるよ

「未涙?未涙!?」

何か変な感じフワフワする

「ん…」

目を開けると私がいたのは保健室だった

「未涙…」

弘は私の手を握り締めてスヤスヤと眠っている

弘…ありがとう

あれ…体が上がらない
体が重くて上がらない
何で?

「未…涙起きたんだ」

弘は目をこすりながら私の心配をしている

「ねぇ…体上がらない」