でも二人は腕を離せなくて



お互いの肩に顔をかくして



泣いているのをごまかした。



しばらくして、ケイさんの腕が
そっと離れていくのを感じた。


もう、何も言葉がでないよ。



ケイさんはすぐ先の
脇道に入って消えた。





あたしの夢みたいな
魔法使いとの生活は終わる。

明日からどう生きればいい?

なにもかも
夢だったと
そう感じる。