短くキスをして、その眼から逃れるように彼女の隣に並んで腰を下ろした。 「No.8って?」 彼女を見上げると、フェンス越しに遠くを眺めていた。 顔のすぐ横に、揺れるスカートの裾と、白い腿がある。 俺は前に向きなおった。 「陽南はモテるからなぁ 俺は八番手くらいかと、予想」 「なるほど」 彼女はしゃがんで頬杖をついた。 「惜しいね。 『ハ』チ番じゃなくて『イ』チ番目」