緑ノ刹那

城門の前まで来ると、門番が近づいてきた。


『何だ、お前たちは?
…って王子!!
どこ行ってたんですか!!
みんな心配してたんですよ!?』


どうやら知り合いらしい。


『ごめんごめん。
とりあえず父さんに会ってくるよ。
――友達もいるんだ。
紹介したいから入っていいよね?』


『はい、勿論です。
どうぞ中へ』