ハルトは何も言わなかった。



顔を上げるとハルトの強い視線がそこにあって、俺は思わず目をそらした。



「……るって…言ったんだよ。」



「ん?」



「先生…、『保証する』って…言ったんだよ。俺だって幸せになれるって。…『絶対なれる』って。言ったんだ…なのに何でだよ?俺にはどうして不幸なことばっかしか起こんねぇんだよ。幸せになんて…やっぱりなれねぇじゃねぇかよ!」



「…生きてることに意味がある。」



しばらく間を置いて、ハルトは突然つぶやいた。