男同士が宣戦布告、フェアな勝負を誓い合っている最中、フラフラ歩いていた楓を、晶が見つけ、呼び出された早紀が迎えに来ていた。 「大丈夫ぅ?」 「うん、ごめん」 オープンカフェのテーブルに座らされた楓の顔は、血の気がないみたいに青くて。 「謝んなくていいよ。どうしたのぉ?なんかあったの?」 晶は楓の顔を覗き込む。 「…泣いてたの?」 ぴくん、と体を反応させる。