ー…カツン。 ―……カツン。 部屋の窓に、何か当たる音がして、あたしは目を覚ました。 …こんな夜中になに? 携帯のディスプレイは2時前。 あたしはカーテンを少し開けて、外の様子を伺うことにした。 「やだ…」 部屋の真下には。 こっちを見ている心がいた。 夜中の突然の訪問にあたしは戸惑い、しばらく窓を開けられないでいた。