学食でカレーをほうばる俺の目の前で、郁は考え中。 「…なんだ、郁。食わないのか?」 「……」 指をテーブルにリズム正しく叩き続ける郁。 「なんだよ」 ピタッと止まった。 「今日の楓、なんか変だな…」 「あいつの変なのは今に始まったことじゃないだろう?」 笑う俺。